#12 凧の回転、水の落下
出品作家:諏訪未知


会期:2020年2月29日(土) - 3月29日(日) 14:00-18:00 土日のみ開場
オープニング:2月29日(土) 17:00-

諏訪未知は平面の絵画を主とし、立体の作品も制作している作家だ。しかし、彼女の平面の仕事からは、立体的な視座を感じ、また、立体の仕事からはどこかしら平面的な眼差しを感じる。私は、彫刻をつくる時に気になるものがある。平面に書いた図や考えをもとに立体を作っていく時に必ずと言っていいほど矛盾や違和感が生じることだ。しかしそれが彫刻の面白いところでもある。「対象を見下ろす視点」彼女はそう語る。瓶を見つめながら瓶の真上から真っ直ぐに見下ろした瞬間、高さが消え去ったかのように平面的な円を感じる瞬間がある。立体であるが、平面的に見えてしまう瞬間のようなダイナミックな転換を、画面に対する垂直性を、いかに平面に取り込むかといった視点を諏訪作品から感じ、そしてそれは、彫刻制作で感じている矛盾とは真逆のアプローチのように思う。諏訪は、両手の届く範囲の物事から思考し、決して大袈裟な意味ではない傍にある生の断片を、絵画という手法によって平面に転換する緊張の中から、現実世界の再認識を試みているように感じる。そのような諏訪作品から目が離せない。 石井 琢郎(本展企画者/彫刻家)

諏訪未知 (Suwa Michi)

1980年 神奈川県に生まれる

2005年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

主な個展

2008年 諏訪未知展 新世代への視点2008 / ギャラリー21+葉 (東京)

2013年 bottleと腰掛け / A-things (東京) 

2015年 ドローイング/interior / A-things (東京) 

2016年 interior / gallery21yo-j (東京)

2019年 island / gallery21yo-j (東京)

主なグループ展

2012年 行為の触覚 反復の思考 / 上野の森美術館 (東京)

2018年 絵画の現在 / 府中市美術館 (東京)

2018年 TAMAVIVANT ii Dissémination-散種 / 多摩美術大学アートテーク (東京)

2020年 VOCA展2020 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち- / 上野の森美術館 (東京)

左《凧の回転、水の落下》2020年  サイズ可変、布, 竹ヒゴ, 凧糸, 縫い糸, ワックス 

右《四拍子》2019年 333×333(mm)、カンヴァスに油彩 

Room A  撮影:若林勇人

左から《葉の凧》2019年 333×333(mm)、カンヴァスに油彩 

《目の凧》2019-20年 333×333(mm)、カンヴァスに油彩 

《木の凧》2019-20年 333×333(mm)、カンヴァスに油彩

手前《凧の回転、水の落下》の部分

Room A  撮影:若林勇人

左から《葉の凧》、《目の凧》、《木の凧》手前と右《凧の回転、水の落下》

Room A  撮影:若林勇人

左《水の落下ーぱたぱた》2019-20年 h380×455(mm)、カンヴァスに油彩

右《水の落下》2018-19年 h606×727(mm)、カンヴァスに油彩

Room B  撮影:若林勇人

左《水の落下》

右《水の落下ーめがた》2019-20年 h606×727(mm)、カンヴァスに油彩

Room B  撮影:若林勇人

《となりのオクタゴン》2020年  サイズ可変、瓶, 竹ヒゴ, 紙, 板, アクリル, ワックス, 黒曜石, 樹皮 

Room C  撮影:若林勇人

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