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beforeafter

#11 before sunrise after dark
出品作家:Samuli Blatter、石井琢郎、小川浩子、東亭順

​企画:東亭順


会期:2020年1月25日(土) - 2月23日(日) / 14:00-18:30 
オープニング:1月25日(土) 18:00-21:00

クロージング :  2月23日(日)16:00-20:00

16:00- 南條 presents ケンサンピン

18:30- Live Performance by Soft-Concrete & Space Satoru

陽が昇るまえ、暗闇のあと。一見すると、"夜”のように思われるがそうではなさそうだ。"dark"は一体何を指しているのか。ー我々は、気づかないうちに足を踏み入れてしまっている。その得体の知れない大きなうねりの渦中にありながら、暁の光はまだ見えないーこのようなイメージを私は持った。

今展の作家は、木、水、石、光といった、自然の中にあるものを素材やモチーフとして使用するが、決して穏やかな印象を持つものばかりではない。何度も刻まれるように描かれる杢、時間をかけて漏れ続ける水、澱みといったものは、昨今我々が感じている不穏さとどう向き合っていくかという思考の現れのようにも思われる。

​今テーマを提示した東亭はアズマテイプロジェクトの主宰であるが、古びたビルの一角に作家が集まり、それぞれに表現行為を行なっていく有様は before sunrise after dark そのものかも知れない。今展で1周年を迎えるが、陽が昇るまえにまだまだやることは多い。(石井琢郎)

Samuli Blatter

フィンランド生まれ、スイス・バーゼル在住。

ベルン芸術大学現代美術修士課程修了後、アールガウ美術館、ルツェルン美術館などスイスを中心に発表。2020年1月よりTOKASにて滞在制作を開始。鋭利に削られた鉛筆(HB)のみで描かれたドローイングは版画もしくは彫刻的な仕上がりをみせる。

今展では近年取り組んでいStrange Attractor シリーズの中から、故郷での休暇中に体験した薪割りに着想を得た作品を展示する。

小川浩子 (Ogawa Hiroko)

埼玉生まれ、千葉在住

主な個展に「分光法('17」「分子時計('18)」「地形分析('19)」The Whiteなど東京を中心に発表する傍ら、2014年より世界各地で廃品ガラスや吹きガラス製の器に亀裂を入れ、現地の水、湧き水を注ぎ込み雫が落ちる作品を継続的に制作している。

今展では昨年11月に滞在したレバノンでの制作を中心に再構成して展観する。

石井琢郎 (Ishii Takuro)

長崎生まれ、埼玉在住

東京藝術大学大学院博士課程修了。石を素材としてencounter fieldというコンセプトのもとに、素材と形、そして今の社会との関係から作品を制作。近年は自然の玉石や川石を内ぐりし、表面の肌理と虚となった内を顕にする作品を制作。

今展では、''澱み''の言い表せないような皮膚感覚をテーマとしていて、水槽と水を使った新作を展開する。主な展覧会にArt Session Tsukuba('19)、肌理のつらなり/秋山画廊('17)、KAAT突然ミュージアム2016など。

東亭順 (Azumatei Jun)

東京生まれ、横浜在住

多摩美術大学卒業後、文化庁、ポーラ美術財団在外派遣研修員としてスイス・ドイツに滞在('09-15) 帰国後、横浜を拠点に活動。

記憶や記録をコンセプトに制作を続け、アートデュオ烏亭('01-)やソフトコンクリート('19-)として新しいライヴリーな表現活動を展開。今展でもライヴ・パフォーマンスを予定。

​2019年1月より横浜伊勢佐木町センタービルにて創造的実験場として石井琢郎らと共にアズマテイプロジェクトを始動。

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Room A / Photo by Ryuhei Kaiho

Samuli Blatter, Hiroko Ogawa

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Room A / Photo by Ryuhei Kaiho

Hiroko Ogawa

​【泪壺の涙

​  [インスタレーション] 水、廃品ガラス瓶、麻紐、鉄

  [映像] 撮影地レバノン14:56

  [窓際の小物」水、廃品ガラス瓶、インクジェット紙

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Room A / Photo by Ryuhei Kaiho

Samuli Blatter

​【Strange Attractor 11.2】​紙に鉛筆、マスキングテープ  |  29.7×21×2cm

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Room C / Photo by Hayato Wakabayashi

Takuro Ishii

​【ocher】​川石、水、水槽 | 2020

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Room C / Photo by Hayato Wakabayashi

Takuro Ishii

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Room B / Photo by Ryuhei Kaiho

Jun Azumatei

​【脈動】​蛍光灯、マスキングテープ、モーター | 2020

​【派手なタンパク質】​アクリル絵具、ラッカー、パネル | 直径120cm | 2020

"Pieces of Fragments, Particle Expanding"   「破片の断片、拡大する欠片」

Live performance by Soft-Concrete

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